お客様からのメッセージ:1

先日のCD、なかなか立派なものですね。まず驚きそして感激しました。
録音でコレなのですから生で聴いたらすごかったでしょうね。

曲ごとにそしてフレーズごとに的確に表現を変化させておられすばらしいですし、いろんな技術をもっておられるのだなと感じました。音程もしっかりされているし後半に行けば行くほどさらに声の張りも良くなってきているように思いました。

クレシェンド・ディミニュエンドの自然さや、しみじみ聴かせる部分での音楽の流れ・テンポの変化・感情表現もみごとです。 それにしても声楽の表現力は器楽とは全然レベルの違う深いものであることが改めてわかりました。

両方のカルメン、特にハバネラがまずとても良かったです。(カスタネットも頑張っておられました。これはもう少しかな。フラメンコを踊ってもおられましたか。)
また、その対極にある島原の子守唄や朧月夜・椰子の実も、待ちぼうけの楽しい表現も良かったです。ブラームスの子守唄もヘンデルも良かったし、選びはじめるとすべてになってしまいます。
しかし長らく遠ざかっておられたのに現在でこの実力だということは、本職でなさっていた頃はかなりのもので存在感もおありだったろうと想像します。
このCDでは小曲が集められたものでしたから、また機会あったらトスティやプッチーニなどの本格的な独唱曲も聴いてみたいです。

ピアノ伴奏の山岸さんは本当にうまいですね。(専門家なのですから素人がうまいなんて言ったら失礼ですね。)
ついピアノに耳がいってしまうのですが伴奏も結構聴き応えがありました。

まずメロディーラインの音の出し方と浮き立たせ方がきれいです。
伴奏としての低音も含めたさまざまなメロディーのそれぞれがとてもいいバランスで流れています。

そして自在で自然なアゴーギグがいいです。これは結構難しいと思いますし、しかも独唱者の音楽に合わせてそれを支えるように包み込むようになさっておられるのですからすごいです。(天賦のものですね。)
それらによってとっても自然な伴奏メロディーが奏でられ、また微妙なニュアンスの変化が表現されているのですが、はみ出したりすることなく伴奏として見事に主役を引き立てておられます。
とにかく音楽性に溢れた非凡な方ですね。

久しぶりに訪れた機会にママの思いがけない音楽に出会えたのは本当に幸いです。
CDはすぐに聴いていたのですが感想メールが遅くなってしまいました。
またそのうちに行きます。